月経不順
正常な生理周期は25日〜38日周期です。
一般的に生理不順とは、周期がバラバラ、生理が来ない、短い周期で来てしまうなどの症状を言います。健康な方でも、稀に生理周期は乱れる場合があります。
月経不順で考えられること
①お仕事や勉強などでややストレスがある
普段よりストレスを感じると生理周期が乱れることがあります。夜勤、定期試験勉強など。②急激な体重増減
ダイエットのため、1ヶ月に3kg程度の体重減少があると生理が乱れたり、生理自体が止まることがあります。③月経不順の原因となる薬剤を使用している
胃薬やメンタルヘルス科で処方されるお薬を内服している方は、生理周期が乱れることがあります。④妊娠している
妊娠すると生理がなくなります。もともと生理不順のある方は、ご自身が妊娠している事に気付くのが遅れることがあります。⑤多嚢胞性卵巣症候群
はっきりとした原因はわかっていませんが、多嚢胞性卵巣症候群の方は、ホルモンバランスが乱れ、生理が遅れるまたは来なくなることがあります。検査・診断
①経膣超音波検査
現在の子宮・卵巣がどういう状態であるかチェックします。②ホルモン採血検査
エストラジオールE2、黄体ホルモンP4、卵胞刺激ホルモンFSH、黄体形成ホルモンLH、プロラクチンPRLなどのホルモンをチェックし原因検索をします。治療
ストレスがある場合は、なるべくストレスを減らすような方法を考えます。
急激な体重増減がある場合は、半年ほどかけ適正体重に戻すようにします。
薬剤の内服が原因の場合は、処方しているクリニックと相談の上、優先順位を考え治療します。
少しでも妊娠が否定できない場合は妊娠検査を行います。
現代医学では、多嚢胞性卵巣症候群の根本的な治療はないため、生理を整えるための治療を行います。すぐにお子さんを希望されない場合は、生理不順を整えるような治療(カウフマン療法、LEP:Low dose Estrogen Progesterone)を行います。
お子さんを希望される場合は、排卵誘発剤の内服を行ったりします。