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子宮鏡手術

当院では、内視鏡専門医(日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医・子宮鏡)による日帰り子宮鏡手術を行っています。

子宮鏡手術の対象疾患

不妊治療を受けている方や、子宮内腔に病変があり不正出血のある方が対象となります。

  • 子宮内膜ポリープ
  • 子宮粘膜下筋腫
  • 子宮内腔癒着
  • 子宮中隔

子宮鏡手術・方法

子宮内腔に細い内視鏡を挿入し病変を除去する手術となります。
まず子宮内腔に生理食塩水を注入し圧をかけ膨らませることで病変の位置や形状、個数などを確認します。内視鏡にカメラがついており、モニターに子宮内腔の状態が映し出されます。内視鏡の先端より器具を出し入れし、病変を除去します。
膣から内視鏡を挿入するため身体の表面に傷がつくことはありません。

手術の麻酔方法

⑴ 子宮頸管ブロック

→子宮頸部に局所麻酔薬を注射し、痛みを軽減する方法です。

⑵ 静脈麻酔

→点滴より一時的に眠くなる麻酔薬を投与します。
※麻酔方法は併用する場合もあります。
麻酔中は、血中酸素濃度の測定をするため、指にパルスオキシメータを装着し呼吸状態を管理します。

〜手術までの流れ〜

  1. 超音波にて子宮の形状や病変の確認を行います。
  2. 手術適応と判断したら、医師より手術について説明し同意書をお渡しします。
  3. 日程を調整し、生理日をコントロールする内服薬について説明を行います。
  4. 手術を行うのに必要な採血検査を行います。
  5. 会計を行い、処方箋を受け取り帰宅となります。

手術前の検査

血算、血液型、B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIV、生化学検査の採血を行います。

〜手術当日の流れ〜

  1. 禁食で来院してください。少量のクリアウォーターは飲んでも構いません。朝お薬の内服がある方は必ず内服してください。
  2. 当日、朝10時来院となります。同意書を必ず持参ください。
  3. 術前処置(子宮頸管拡張)を行います。
  4. 静脈麻酔をかけるため点滴を留置します。
  5. 麻酔をかけて手術を行います。手術時間は20分程度です。
  6. 術後、1時間程休んでいただき退院診察を行い今後の流れの説明を致します。
  7. 2週間後に再診察となります。大事な検査のため必ずご来院ください。今後の方針を説明致します。

〜手術後の生活・注意点〜

  1. 手術当日はご自宅でゆっくり過ごしてください。当日は湯船につからずシャワーのみとしてください。出血が完全に止まったら湯船につかってください。
  2. 手術翌日から通常の生活に戻してください。
  3. 出血は個人差がありますが、14日ほど続く場合があります。
  4. アルコールの摂取や、強度の強い運動は術後1週間ほど控えてください。
  5. 子宮内に出血が溜まるため痛みが出ることがあります。痛み止めを内服してください。
  6. 生理2日目のような出血が持続する場合や、強い下腹部痛の持続また38度以上の発熱を伴う症状などがありましたら御連絡ください。

術後の診察・方針

2週間後の再診で診察しお話しします。
生理は個人差はありますが、術後30日〜50日で再開します。50日後も生理が再開しない場合はご相談ください。
不妊治療中の方は、術後生理が再開したらすぐに不妊治療を再開してください。

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