不妊相談
当院では、不妊に関するお悩みについてもご相談頂けます。
高度生殖補助医療を行なっているクリニックと連携をとって治療を行なっております。
また不妊に関わるような検査や治療をご提供致します。
不妊症は女性だけでの問題ではありません。お一人で悩まず、どうぞお気軽にご相談ください。
不妊とは
不妊の定義は、避妊を行わない正常な夫婦生活を営んでいるにもかかわらず、一定期間妊娠が成立しない状態を言います。
現在、日本ではこの期間を1年と定義しており、1年以上妊娠しない場合を不妊症としています。
不妊症になる原因は様々です。晩婚化の影響もあり、結婚している夫婦の約20%以上が不妊症と言われています。女性は35歳を境に自然妊娠する可能性が急激に下がってきます。
検査について
不妊の原因があるかを調べていきます。
①経腟超音波検査
卵巣の中の卵胞の発育をチェックします。また子宮内膜の厚みを計測し着床に十分な厚みがあるかチェックします。
その他、子宮内膜症、子宮内膜ポリープ、子宮筋腫など不妊に関わるものがないかを調べていきます。
②ホルモン検基礎値検査
生理2日目〜5日目の間に来院していただきホルモンバランスの検査を行います。検査項目は、エストラジオールE2、卵胞刺激ホルモンFSH、黄体形成ホルモンLH、プロラクチンPRLです。
③黄体ホルモン検査
排卵確認後は、黄体ホルモンが分泌されます。黄体ホルモンが上手く分泌されないと、子宮内膜の変化が起きず受精卵が着床できないことがあります。
排卵確認後1週間で採血で黄体ホルモン値を測定します。
④クラミジア検査
クラミジアは子宮頸部より性交渉にて感染し、子宮、卵管、腹腔内まで移動します。無症状のため知らないうちに持続感染し卵管に強い炎症を起こます。卵管は精子と卵子が出会う受精の場所なので、クラミジア感染の既往があると、卵管が機能しなくなり不妊症の原因となります。
⑤子宮頸がん検査
日本では30歳代にも多く見られます。不妊治療を行いながら、治療を行なっていく場合もあります。子宮頸がん検査は今後お子さんを希望する方には大切な検査です。
⑥子宮内フローラ検査
膣またはフローラ検査とは、膣または子宮内に存在する善玉菌のラクトバチルスの割合を調べる検査です。
子宮内のラクトバチルスの割合が90%以上90%未満では、妊娠率がそれぞれ70%、35%と倍程度違うと言われています。子宮内に細い綿棒のようなものを挿入し、子宮内腔液を採取し、その中にいる菌のDNA検査を行います。培養し結果が出るまで3週間ほど要します。
タイミング指導
いわゆる妊娠しやすい時期に性交渉を持つタイミングを指導するものです。
経膣超音波検査と、排卵確認のための尿検査を行います。
上記検査と、生理開始日、生理周期、基礎体温、子宮頸管粘液の状態などで総合的に判断し排卵の時期を推定し性交渉のタイミングを指導致します。毎回、生理開始日と基礎体温はチェック致します。当院では現在、タイミング療法を行なっております。受診される皆様が、ご自身の現在の状態を把握し早めの妊娠できるようにお手伝い致します。